ミケーネ文明とは
ミケーネ文明(みけーねぶんめい)は、エーゲ文明のうち、ペロポネソス半島を中心に栄えた青銅器文明である。イギリスの考古学者サー・アーサー・エヴァンズは、自身の考察から、1900年にクノッソスを発掘し、そこで発見した線文字Bをクレタ島のミノア文明発祥のものと考えたが、1939年にピュロス王宮で線文字Bの刻まれた粘土版が発見され、実際にはこれはミュケナイ文明で用いられたものと判明した。1952年にはミュケナイ王宮、1971年にはティリンスでも線文字Bを記した粘土版が発掘されている。ミケーネ文明は、紀元前1450年頃、アルゴリス地方で興り、ミノア文明と同じく地中海交易によって発展した。ミノア文明との貿易を通じて芸術などを流入し、ついにはクレタ島に侵攻、征服したと考えられる。このころ、ミュケナイはトローアスのイリオスを滅ぼし(トロイア戦争)、後にこれをホメロスが叙事詩『イリアス』の題材としたが、イリオスで大規模な破壊があったことは認められるものの、これが事実かどうかは推察の域を出ない。
update:2009年09月09日
